市場の変化を読み取ろう! 2020/04/27
国内の動き
日銀による追加金融緩和!国債買入金額の上限を撤廃!
本日、コロナウイルスの感染拡大による経済の悪化に歯止めをかけるため、日銀が「国債買入上限の撤廃」を発表。具体的な策としては、国は毎年80兆円まで国債を買い付けることができ、市場を調整していました。しかし、コロナショックによる経済の悪化を下支えするために80兆円では足りないとのことで、一時的に国債の購入上限を撤廃した。とのこと。
なぜこのような金融緩和が行われると市場が嬉しいのだろうか?
金融緩和をすることで、市場にお金が行き渡ります。そうすることで、市場を活発化させ経済を潤滑にさせる狙いがあるので、一般的には株価の押上につながると言われています。
海外の動き
配当より雇用維持を !
- コロナウイルスの影響で企業業績が悪化している中、無理をして配当を出すよりも企業の重要人物を解雇しないでくれ!という意見が多く、短期的な配当利益よりも、長期的な成長を重視しています。
これを受けてアメリカでは、今期は無配当にしている企業が多くなっています。
参照:日本経済新聞
ワンポイントレッスン!
金融緩和って?
一般的に金融緩和とは、名前の通り、「お金の貸出を緩くする」ということです。具体的には、お金を発行している日銀が「会社や国の借金 (社債や国債) を買ってあげるよ!」とか「銀行の金利を低くするからいっぱい借りて、いっぱい物を作って売ってね!」と言い、お金を必要な人が受け取りやすくしてあげることです。そうすることで、
会社はお金手に入る→商品を多く製造できる→業績が良くなる→社員の給料UP→経済が良くなるWinWin!→会社はお金が手に入る→…..
とループしていく仕組みです。
ここで1つ問題です。
このままずっと、ループが続いてくとどうなるでしょうか?
一見、「給料も増えて景気が良くなるなら幸せじゃん?」と思いますよね?しかし、人は貪欲なので、商品が売れると、「少し高くても売れるんじゃない?」というようになり、商品の価格がどんどん上がっていきます。
そうすると
会社はお金手に入る→商品を多く製造できる→業績が良くなる→社員の給料UP→経済が良くなるWinWin!→商品の価格を上げる→ 会社はお金が手に入る→…
もともと100円で買えていたものが200円になっていた!ということになります。
つまり、これが過剰なインフレーションの仕組みになってしまいます。
これを抑えるのが金融引締めと言います。
株価為替の状況 2020/04/27 20:00
始値 | 終値 | 始値 | 終値 | ||
日経平均 | 19,410.84 | 19,783.22 | 円/ドル | 107.47 | 107.09 |
NYダウ | 23,628.24 | 23,775.27 | 円/ユーロ | 116.37 | 116.22 |
S&P 500 | 2,812.64 | 2,836.74 | WTI原油先物 | 16.78 | 16.94 |
指数変動要因 (個人の意見です)
円/ドルは現時点では円高になっています。戻りが鈍い理由はやはり、WTI原油安が影響していると思われます。今後の原油騒動は一度は落ち着いたものの、回復には時間がかかるかもしれません。
今後の予想(個人の意見です)
待ちに待ったGWは、外出自粛でどこにも行けず、店は収入を得られないという大きな経済的悪影響が大きそうです。また、自粛期間であっても、残念ながら外出する人はいると思います。そのため、GW明けの2~3週目にコロナ感染者数が微増するのではないかと予想します。それに伴い、日経平均は微減….かな?
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